口下手でも安心

美容院や理髪店で髪を洗ってもらっているとき
「かゆいところありませんかぁ〜?」と聞かれるけど
頭という微妙に広そうで狭い範囲の中から
特定の場所を言葉だけで手短にかつ的確に
指示するのって難しい。


例えばこれが肩を揉んでもらってる場合なら、
とりあえず手を当ててもらって、右とか左とか
指示すればいいわけで。
手のひらの大きさに対し肩が充分に小さいが
ゆえにこんなに簡単に済む。


例えばこれが背中をマッサージしてもらう場合、
腰の上とか首の下とか大まかな場所を指示して、
そのあと右とか左とか指示して微調整。
背中が充分に広いため各部位を言い表す言葉が
あるがゆえにこんなに簡単に済む。


しかし頭の場合、とりあえず手を当ててもらい
右左言って調整するにはやや非効率なくらいの
広さ、かといって頭の部位を細かく指定できる
言葉もあるわけでもなく。


そこで全く違うアプローチで考えてみた。
頭の表面は球面と同じ位相とみなすことが
できるから、球面上の座標を的確に言い表す
方法があればそれによって頭の表面の位置も
的確に言い表せるはず。理数人間の発想。


で、そういったうまい方法があるかというと、
方位を言い表す表現がそれにぴったりです。
具体的には「7時の方向、仰角5度」とか。
わかる人にとってはこれ以上にわかりやすい
表現も無いでしょうが、しかし一般人には
むしろわかりにくい罠。


なのでこの表現が受け入れられやすそうなところ、
例えばモエシャンあたりから徐々に流行らしてみね?
かゆいところは「*時の方向、仰角or俯角*度」。
明日から皆さんもぜひ。


と、いうようなことを、髪を切られながら考えました。