議員もいいけど裁判官もね

衆院選というと、最高裁の裁判官の罷免についての投票もあわせて行なわれます。とは言っても、政治家に比べて裁判官についてはあまり知りませんよね。その意味では、ニュースなんかで大きな事件の裁判について報道されたとき、その判決内容に違和感を感じたりしたら、その裁判を担当した裁判官の名前を調べて覚えておくようにするといいかも知れません。

自分が強く印象に残っているところだと、つい最近の出来事になりますが、高知の白バイ事件について最高裁判所の上告棄却によって実刑が確定したことでしょうか。警察・検察・地裁・高裁の一連の対応について疑問視する声が多い中、差し戻し再審理ではなく上告棄却によって実刑が確定されたわけですが、このような決定を下した津野修裁判長はそのキャリアのほとんどが行政のものだそうで、それを知ったときは「そりゃ警察に有利な決定を下しても不思議じゃないわな」と色眼鏡で見てしまいました。もちろん、行政出身の裁判官が必ずしもそんな不公正な法運用をするわけではないでしょうが、三権分立の原則に照らせば、やはり行政で長くやっていた人を司法の要職にあてるのはどうなのかな〜と思う部分はあって、罷免投票の際には行政出身の裁判官についてもっと厳しめに評価していいのかも、と思うようになりました。

現職の最高裁裁判官についてはここである程度の経歴などを知ることができます。投票に行く際には地元政治家についてだけでなく、裁判官についても少し調べてから行ってみてはどうでしょうか。