むしろ保護者責任では

蒟蒻畑が民事で訴えられた件。


自分の感覚で言えば、既に「子供・老人に食べさせないように」との警告文の表示がなされているものを、それを無視して1歳児に与えたわけだし、そもそもそのくらいの子供にこういう食品を与えないよう親は注意するのが当然じゃね?と思うので、この件でマンナンライフの責任を問うことはできないだろうと思います。


訴えを起こしている保護者達は自分達の不注意で殺してしまった事実を認めたくないという感情的な理由から(無意識のうちに)責任転嫁の矛先として製造元を訴えたのではないか、という指摘がネット上では散見されますが、だとすれば弁護士は何かしら理由をつけてそれを諌めたほうが良かったのではないかと。もしそういう動機で訴えておきながら勝てなかった場合には(実際のところそうなる公算が高いと思いますが)保護者側の過失責任が暗に突きつけられることになりますから、余計に苦しい思いをするハメになると思います。提訴によって白黒ハッキリさせてしまうようなことは避けていたほうが結果として幸せだったのではないでしょうか。
あえて提訴に踏み切った理由としては、この件に関して政府が製造元を責めるような態度を一貫していたことに勇気づけられてしまったのが大きいと思います。同時期に平行して事態が推移していたはずの中国製食品や汚染米の問題についてはいっさい動かずにこの件にばかり口出ししていたのは、仕事してることを示すためのポーズ・単なるアリバイ作りにしか見えなかったのですが、保護者達にとって心強かったのは間違いないでしょう。その軽薄な“正義感”ぶりがこのような現状を招いたわけですから、野田聖子消費者行政担当大臣には責任を感じてもらいたいところ。