のぶれすおぶりーじゅ

今日は出張の予定だったんだけど急遽とりやめになったので、東のエデンを見てきました。予約し忘れてた冬コミのカタログも行きがけの秋葉原で購入しつつ豊洲まで。別に豊洲が作品の舞台だからってわけではなく、当日に行って席が空いてそうな劇場がそこしか無かったからなんだけどね。しかしそれでも見ようと思っていた回は満席で、次の回まで2時間近く待たされたのでした。待ち時間中はずっとMUFやってたんだけど、よくよく考えればちょっと足を伸ばして聖地巡礼的なことをしたほうがよかったかな?まあいいか。
以下ネタバレあり。




鑑賞直後の感想を3行でまとめると、


やっぱ滝沢君はイケメンすなあ
黒羽△
JUIZかわいいよJUIZ


といったところ。


滝沢君はTVシリーズ最後で再び自らの記憶を消しているわけだけど、TVシリーズ冒頭がそうであったように、記憶を失っていても颯爽と飄々とした立ち回りできちゃうあたりがカッコよすぎる。主人公補正と言ってしまえばそれまでなんだけど、作品中の意味合いとしてはそういう彼だからこそセレソンとして選ばれたという説得力になるわけで、なかなかうまい描き方だなあと思います。


黒羽さんは今回のMVPすわ。最初から最後まで2人をサポートしたうえ、クライマックスもこの人が全部持ってっちゃった感じ。そして彼女のJUIZもね・・・。
「3台目のトレーラーを先頭に出して欲しいの」→「もちろんです、あしたも私の素敵な救世主たらんことを」の展開は、あまりに胸が熱くなりすぎるわ。


今回の内容全体を冷静に振り返って見ると、まず人の動きとしては、あの事件の直後に滝沢が行方不明になったため、彼を探すべく東のエデンが企業化し、咲が滝沢を探しにNYに行って合流する流れの中でNo.6が2人にちょっかい出しまくり急展開に次ぐ急展開、日本に戻ることを決心したところでNo.1の策謀が本格的に動き出す、といったような構成で、背景の動きとしては、あの事件を境に日本の国際的地位が失墜し経済的にもボロボロになって、これを立て直すべくNo.1とNo.2がそれぞれ独自に動き、またNo.9=滝沢が政治的に利用されつつある、という構成。
ちょうど「ゲームが再開された」まさにそこまでの展開を描いている、いわば再始動編になっているので、全体としての評価は後編を見てみないことには判断つかないところ。


ただなー、結果的にNo.1が動き出すまでの時間稼ぎとしてNo.6がトリックスター的に立ち回ったに過ぎないというか、なんかNo.6みたいな小物に振り回されてただけの展開が大部分を占めてるので、映画でやる内容としちゃちょっとお粗末に感じなくも無い。それならばもうちょっとNo.2の描写に時間を割くとかしても良かったような気もするし。12人のセレソンを全員きちんと作品に登場させなければならないのもわかるけど、劇場版だってのにザコっぽい人に初登場&メイン敵な立ち回りされても・・・ねぇ?これでまだNo.7が未登場なんだから、後編できちんとまとめられるのかも不安になってきますけど。それ込みでの拡大&延期なのだろうと考えておくことにする。
あと、黒羽さんが活躍しすぎたせいで、滝沢&咲はおろか、東のエデンのメンバーまで、活躍らしい活躍をして無いんだよね。自力で危機を乗り越えるような展開みたいなのが。「損な役回り」としての王様になることをTVシリーズラストで決意し、そのために自身の記憶を消したのだとしたら、No.1やNo.2やそのほか政治家たちに利用されようとしている今の状況は、記憶を無くす前の滝沢君の思惑のとおりなのかもしれないけど、主人公の目的が「頭のいい連中」の作り出す状況に流されて生贄になるだけというのでは、やっぱドラマとしてはつまらんので。滝沢君が何を思い描いてそのような選択をしたのか、その答えとしての彼の活躍が後編で描かれることに期待したいところ。


まあそういった不満点も滝沢&咲のニヤニヤ要素で誤魔化せしまっているのもこの作品の持ち味だし、当然それも狙ってやってるだろうと考えると客が何を見たいのかを監督はよく心得ていらっしゃるようで。


とにもかくにも後編の公開待ちで。