災害で勢いづくのかよ・・・


東京の爺さんがまた何か言った件。死者が多数出た災害によって敵対陣営にも不利益がもたらされたことを「ざまあみろ」とか言っちゃうあたり、嫌な相手や嫌な物を叩けさえすれば何したっていいという品性の下劣さが垣間見えますね。普通は思っても口に出して言ったりしないもんでしょ、だってそれって大災害が起きたことを喜ぶ態度になっちゃうわけだから。まして一自治体の長という立場でそんなことをあえて言ったとなれば、その災害で同じく被害に遭って苦しみを味わった人たちの心情を顧みない態度とも取られかねないし。まあ今に始まったことじゃないですけど。


前の選挙で彼を支持した人の理由は「実績があるから」ってのが多かったみたいだけど(失政の実績も大きいと思うんだけど、そこは百歩譲るとして)、たとえ不見識な知事であっても自分達の利益に繋がりさえすればいいって理由で投票したのだとすれば(そしてその後の彼の言動に対して無関心・無批判を貫くのであれば)、彼の発言により苦しむ人たちがいることについて、そう仕向けているのは他ならぬ彼の支持者だということになります。彼を都知事として仰ぐことを選挙によって選択し、当選してからの彼の言動を何ら問題視してないのだから、必然的にそういう意味になりますよね。誰を支持するかは国民1人1人の権利であり自由ですが、彼が暴言を発し誰かの心を傷つけるとき、都知事の立場でそう言わせているのは自分なのだということを、彼に投票した人は忘れないでほしいと思います。*1


で、ほぼ時を同じくして新条例施行後の最初の対象について報道され始めたようだけど、これは以前にも言及した速報で出てたのと同じみたいですね。ってことは本当に難癖のゴリ押しで規制しようとしているわけで、前述の都知事の発言に見るような「俺達は正しいことやってる」感が全くの嘘っぱちだということ。付帯決議なんて何の歯止めにもなりゃしない。
そして未だにTo Loveるが規制されないならいいやとか言ってる人もいるようだけど、あきそらが対象となった事由は近親相姦であってエロの過激さじゃないから、妹が兄に欲情するような漫画は規制される可能性のほうがはるかに大きいと思うんだが。真面目に自主規制していようが関係なく取り締まるってのが都の方針のようだしね。それでも「○○は規制されても××が規制されなきゃいい」とか言えちゃうのは、危機感が無いんだか想像力が無いんだか単に動かない言い訳がしたいだけなんだか本当は個々の作品のことなんてどうでもいいと思ってるんだかもう諦めちゃってるのを悟られたくないだけなんだか知らないけど、暢気なことですなあ。

*1:まあ本当に厄介なのは、そんな彼のことを「俺達にできないことをやってのける、そこに痺れる憧れるッ!」ってなノリで彼と彼の差別的発言を支持している、潜在的な差別主義者が少なからず居そうだ、ということなんだけれども。