スーパー^2ホーネット?


ここ数日、空自の次期主力戦闘機(F-X)選定に関して、にわかにF/A-18 スーパーホーネットが有力視されてきつつあるかのような報道が続いてますけど、実際どうなんでしょうかね。
てかボーイング社がこのタイミングで発展型を日本の報道陣に公開したことがきっかけなんですけど、いくらエンジンを換装したと言っても、20%程度の推力向上では現行機の加速・上昇性能の低さがそれほど劇的に改善されるとは考えにくい(単純にE/Fの加速時間を5/6倍しただけでも、C/D型の加速時間にすら及ばない?)ので、迎撃用途のF-4の代替としては未だ良い選択とは言えなさそうな悪寒。まあ推力特性ってもっと複雑なものだろうから、延べで20%向上という数字だったとしても、実用の範囲(特に迎撃用途の範囲)ではより大幅な向上が見られる可能性もありますけど。もちろん重量面や空力についてまで改善していれば十分な加速・上昇性能を獲得できている可能性もありますし。
最終決定がコストパフォーマンス重視で下されるとしても、要求性能をどれだけ満たしうるかをきちんと検討したうえで決断して欲しいところです。少なくとも価格の安さに安易に釣られることだけは避けて欲しいかな。