架空の人だよ?


改正都条例では何がセーフで何がアウトか、都の担当者に具体例をぶつけてみた記事が出てました。興味深くはあるけど、同時に、いかにこの条例がナンセンスなものかってのが浮き彫りになってる気がするなあ。
「血が繋がってませんよ」というエクスキューズさえあればいいというのであれば、例えば「※登場人物は全員役者で、物語中で描かれる人間関係はそういう配役として設定されたものに過ぎず、登場人物たちの実際の血縁関係等とは異なります」ってエクスキューズすれば何でも描けるってことになる。でもさー、このエクスキューズってさー、「※この物語はフィクションです」と何がどう違うわけ?
結局、この条例の立案者は、フィクションというものをどう捉えるのかということからして何も真面目に考えていないってのが丸分かりじゃん。そんなならそもそも最初からフィクションの内容規制にまで踏み込むなっつーの。
んでもってもし、今後そういう形で規制を回避するような作品が実際に増えたときには、条例そのもののナンセンスさを顧みることなく「悪質な規制逃れだ」とか言って、規制強化の口実にしようとするんだぜ。あーやだやだ。