明治憲法への退化


自民党の公開した改憲案について、マスコミなんかじゃ主に国防軍明記が取り上げられがちだけど、それ以前の問題だろうという指摘。
憲法の97条が削除されてること、また現憲法で「公共の福祉に反しない限り」とされるところが改憲案では「公益及び公の秩序に反しない限り」と変えられていることなどが主な焦点ですが、意味を変えるつもりが無いなら削除も変更もしないはずで、つまりは懸念されてるとおりに全体主義的な方向に舵を切ろうとしているのは間違いなさそう。まあそもそも論として、憲法は国家権力を制限するものであるにもかかわらず、それを国民に制限を課すものであるかのように考えていること自体、この案を策定した議員たちの憲法理解の浅薄さを浮き彫りにしていると言っていいでしょう。
不況など当面の問題を解決していく能力に欠ける民主党にはさっさと政権から離れて欲しいところですが、こんな改憲案を出してくる自民党にも政権には返り咲いて欲しくないなあ。