規則は規則だろ

今回の判決については、色々と考えるけど
感じたまま一番シンプルな切り口で語るなら
「嫌な規則は守らなくてもいい」という範を
裁判所ぐるみで教師が示した、みたいな。

 
日の丸・君が代が嫌なら、新たな国旗・国歌を
制定するための市民活動をすればいい。
それは自由だし正当性も認められてる。

 
国旗掲揚・国歌斉唱が嫌なら、式次第から除く
裁量を認めさせるための市民活動をすればいい。
それは自由だし正当性も認められてる。

 
しかし、それらが成就するまでの間は、いかに
不服があろうとも、現行の職務規定に従うのが
その役職に就く者の社会的責務だろうに。

 
例えば、「非営業職でも背広着用厳守」という
社内規定があったとして、それにいくら不服が
あるからといっても、上司や関係部署とその件で
話し合う間にも堂々と私服通勤しちゃうような
バカは解雇されて当然ちゃうの?という話。

 
会社勤めの人にとって、このような「悪法も法なり」的
規定遵守は当たり前のことで、むしろそれができない
人間は社会人として不適格とみなされる。

 
それを考えると、世の中の決まり事・作法・慣例に対し
不服を持ちながらでも淡々・飄々とやっていく態度、
やっていけるタフネスこそ、これから社会に出て行く
子供たちに教えるべきなんじゃないかと思う。

 
しかし教える立場の大人が、それとは全く正反対に、
内心の自由とやらを振りかざして職務規定違反を
正当化するようでは、教わる子供がかわいそうだし、
結果として我慢できない若者が増えたとしても
ぜんぜん不思議じゃないです。