ゲーム脳脳ここに極まる

「ゲームは有害」という言説に毒された脳の人の会議について


この会がいかにしょーもないものであるか、
その経緯はこのへんで見れる。


そもそも、大前提となっているはずの児童の被害の増加や少年犯罪の
増加・凶悪化といった社会的事象すら、当の警察庁がまとめている
犯罪白書では否定されている。しかしそれら社会的事象があるもの
とした上で、それらの原因を科学的根拠の無い環境誘引説に求めて
いるという始末。嘘の上に嘘を塗り固めており、結論先にありき
なのが透けて見える。


それでも良識的な参加者から当たり前すぎる反論が出まくった結果、
法的規制を強く訴えるようなところには着地できなかったようで。
まともな主張があるとすれば「通販で成人向けメディアを配布する
のなら年齢確認すべき」という、今までも指摘されてたことくらいで、
目新しいことゼロですね。


ゲーム・漫画・アニメについて、世間一般から問題視されることは
大きく分けると
  (1) 未成年者を題材とした性描写
  (2) 未成年への成人向けメディアの流布
  (3) 未成年向けメディアでの過激な描写
  (4) 成人向けメディアにおける過激な描写
があるけど、(1)は実在児童を被写体にしているのであれば現行の
児ポ法で取り締まることができるし、実在児童が被写体となって
いない(全く架空の)内容であれば規制する妥当性が見出せない
(そういった表現の存在が犯罪に及ぼす影響の有意性が科学的に
立証されていない)。(2)は前述の通販の問題を除けば酒類
同程度の取り組みは既になされていて十分と言えるし、(3)は
有害図書指定という制度が既にある。(4)はそれこそ表現の
自由だしそれ見て犯罪起こす奴は本人の問題だとも思うが、
過激なものは猥褻物陳列罪で取り締まれることになってる。


にも関わらず、「現状は不十分だ!」と叫ぶ輩は、とにかく
規制したいがためにすっとぼけているか、単純に無知なだけ。


インターネットに関しては、そもそも子供にインターネット環境
だけ与えて好き放題やらせるのは夜の街に子供をひとり
放り出すようなものだと親に周知徹底することが先決。
そのうえで、有害サイトをブロックできるフィルタリング
技術の発展・流通を促進して、各ローカル環境でのネットの
ゾーニングという実態を目指すのが健全かつ現実的。


しかしながら冒頭の会のメンバーは、そういったフィルタリング
の技術が存在することさえ知らなかったとかいう連中。そんな
レベルの人たちがいくら集まったところで有意義な方策なんて
出てくるわけねーだろ。会を発足するならイエスマンばかりを
集めようとせずに、本当に現状に詳しい奴を加えろよ。