危険なレース構想

石原都知事がHONDAにたいそうご立腹な件。
経緯を知らない人のために書くと、この「チャレンジ三宅島モーターサイクルフェスティバル」というイベントは、イギリス領のマン島という島で行なわれている「マン島TTレース」というモーターサイクルレース(島内の公道を使用)を参考に、それと同様のイベントを三宅島で開催して(観光客誘致により)復興を促進しようと企画されたものです。
しかしながら、その元となったマン島TTレース自体が危険なレースである(100年間で200人以上の死亡者が出ている)こと、そして三宅島の公道はマン島以上に(公道レースの舞台としては)危険であると複数のプロレーサーが評価したことなどもあって、大手バイクメーカー4社などが協賛を取り止めた、という経緯があって、そのことを根に持っているのか、リンク先のニュース記事で報じられているとおり石原都知事はそれらバイクメーカーを敵視しているという有様。
これについて強い反対意見を表明しているサイトを見つけました。
個人的にはバイクメーカーの判断は正しいと思うんだけどねぇ。安全でないものについて協力を拒むのは企業のコンプライアンスとしては当然のことであるし、また企業の損得の面で見ても大惨事が起きたときに問われる責任の重さに比べれば協賛することにそれほど旨みのあるイベントでもないわけで。いくら都知事が憤ったところで、浮き彫りになるのは自らのイベント企画の甘さ・企業誘致の下手糞さだけだと思うんだけど。