武人の魂

アニメ・特撮ばかり見てる私にとって、それ以外のテレビ番組の中で好きなもののひとつに、日高義樹のワシントン・リポートがあります。
政治家や軍関係者、アナリストなどに対するインタビュー、それもインタビュアーの日高氏の個性を前面に出したものをメインに据えているところがなかなか面白く、時には米軍基地での現地取材なども見ることができる、日本の番組としてはなかなかユニークな番組です。
今日の放送では、空母ジョージ・ワシントンへの同乗取材の模様が放映されてたのですが、空母の様子というのは日本のテレビ番組で見る機会は少なく、なかなか興味深かったです。艦載機は本当に短い距離で離着陸するんだな〜とか感心したりしました。
空母の様子の紹介の合間に空母内の各現場責任者のインタビューが挟まれていましたが、毎度米軍関係者のインタビューを見るたびに思うこととして、彼らが自身の発言についてポリティカル・コレクトネスに非常に注意を払っていることが強く感じられます。今回の放送に関して言えば、当の日高氏も言及していたように「中国が軍事的に脅威である」と述べることを避ける態度などが見て取れましたし、一兵卒に至るまで(複数の兵士に「日本での勤務で不満が無いか」というようなことを聞いていたのに)日本に対してネガティブなコメントを述べる者が居なかったことや、日高氏がJapanese Air Forceと言っていたのに対し米軍関係者は必ずJapan Air Self-Defense Forceと述べるようにしていたことなどからもわかります(別の回では日本語そのままにJieitaiと述べる関係者もいました)。彼らが単なる戦闘技術の専門家ではなく、役職にふさわしい知性を身に付けているのだということがひしひしと伝わってきました。
翻って日本の高級武官がいかに酷いのかというのが浮き彫りになります。同盟相手国ですから、軍事力で比肩できないまでも、志は見習ってほしいなあと強く思いますね。