どんなソフトか言ってみな

例の死体遺棄容疑者逮捕の件
亡くなった女児の遺族の皆様には改めてお悔やみ申し上げます。

 
今回逮捕された容疑者は養護学校の高等科に通っていたそうで、下手すると知的障害者を危険視する風潮が出てきそうな感。知的障害者が社会において問題を起こすことがある一方で、施設においては職員による(性的なものも含む)虐待事例などもあるようで、どのようにして知的障害者を社会で受け入れていけるのかということについては極論に走ることなくきちんと議論していくことが重要だと思います。

 
で、その論点とは別に、児童が犠牲になる類の事件が起きるたびのことで、上掲リンク先コメント欄でも既に突っ込まれていますが、元記事の中の以下の記述

今回のような特異な犯罪の誘発をうかがわせるソフト類はなかった

これって「ある種のソフト類はこういった犯罪を誘発する効果がある」ことがあたかも定説であるかのように言っているわけで、いったい何なんだと。あるいはこれを書いた記者としては強力効果論を否定したい立場であるが、このような事件報道においては強力効果論の介在を肯定する観点から語られることが多いので、「少なくともこの事件においてはそういった可能性は少ないよ」ってなことをハッキリさせたくて書いたのかもしれませんが、だとするとそのような断り書きを入れないかぎりは凶悪犯罪ごとに強力効果論を類推してしまうような風潮を作り出したマスコミ報道がそもそも何なんだと。
もうマスコミにとって事件はワイドショーのネタくらいにしか考えられていないのでしょうか。頭が痛いです。