神代にも人の営みはあった

メルトを境に云々って話は、自分の感覚ともちょっと違うかなあと思う。今だってキャラクター性のようなものを前面に出した楽曲は多いし、逆にメルト以前だって自己言及的でない楽曲の歌唱(演奏?)に初音ミクが使われてたことは多いわけで。

 
ついでなので、メルト以前に自分がどんなものを聞いてたかってのを、自己言及的でない曲に絞って紹介してみたり。

 
例えばオリジナルだとこういうのとか↓

改めて検索してみると当時自分が聞いてた楽曲って消されちゃってるのがあったりして少し残念。

 
既存曲のカバーをどこまでそれっぽく仕上げられるか、ってのも色々ありましたよね↓

 
英語が苦手と言われていたミクの英語歌詞カバーなんてのも積極的に試みられてたり↓

 
もちろん、当時もここに挙げられてない多数の曲がアップロードされてました。多くの人にとって、それら全てを追いきるのが難しいくらいには。なので、ある人物の目から当時の流れがどのように見えたかっていう切り口は、その人の価値観を浮き彫りにするエッセイとしては面白いけど、その見方が正史であるかのように語れば今回のように反発が起きても仕方ない感はあります。「メルト以前には“私は”ミクを神格化してたかも」という個人的な信仰告白にはなりえても、その信仰を全員が共有してるかのように錯覚して「あのとき神は死んだんだ!」とか言い始めちゃったりすると、違う文脈でミクに触れてた人たちとしては「その神はあなたの想像上の存在ではありませんか?」とか「ミクなら今オレの隣で寝てるよ」とか「ボカロをキャラとして消費してる奴らって何なの?ヲタなの?死ぬの?」とか色々な反応が返ってきますわな。「この歴史修正主義者め!」とか罵りだす人がいないだけ皆まだ冷静なのが幸いかも。

 
個人的経験を一般論化するメソッドは往々にして自分自身をも欺くことが少なくないので、気をつけたいところです。