なぜに続投

小沢一郎民主党代表の続投の件。


民主党の特に執行部の方々はしきりに「国策捜査だ」との主張をしていますが、仮にもしその主張のとおりなら、小沢氏が代表を続けるかぎり検察のリークが小出しにされるたびに民主党がダメージを負うことになるわけで、そのリスクを考えればこそ代表を退くのが戦略的に正しいと思うんだけど。


以前、自民党議員を責め立てたときには

辞任は当然。むしろ出納責任者が逮捕された段階でお辞めになるべきだった

http://www.dpj.or.jp/news/?num=11286

とか

選挙のお金を扱う責任者の連座は当然

http://www.dpj.or.jp/news/?num=11286

と勇ましいことを言っていた鳩山由紀夫幹事長も、自分の身内のことになると

小沢氏自身の丁寧な説明、国民の皆さんに理解を求める努力が必要だ

http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2009032500401

これですものね。


小沢氏が自身の潔白を示すべく徹底的に争うのは個人に認められた当然の権利ですが、そこに党まで巻き込むのは政権交代を目指す途上ではデメリットが大きいわけで、本当に政権交代だけ目指しているならさっさと身を引いて院政をするなりというマシな選択があるはず。それをせず、本人は続投への理解を求め、他の幹部が擁護する構図というのは、純粋に政権交代を目指してるんじゃなくて、“自分が表立って音頭をとった上での”政権交代を目指しており、それゆえの保身なんだな、との印象を受けます。


党内でも不満は出ているようだし、後進のため、また支持者のためにも、早めに自ら身を引くべきではないでしょうか。