分をわきまえろ

経営者に都合のいいヨブ記解釈の件。「平社員なのに経営者視点で考えられる俺クール」な読者層の日経らしいっちゃらしいですが。


ヨブ記の言わんとしてるところの本質は「神は人知を超えた偉大な存在ゆえ、報われなかったことをもって神を試そうと思うな」ってことでしょ。


例えとして適切かどうかわかんないけど、山林の整備に力を注いでいた人が土砂崩れに巻き込まれて亡くなったとき「山のことを一番考えてた人が山に殺されるなんてねえ」って言ったって詮無いことでしょ、みたいな。
神様にしろ山にしろ、人知を超えた偉大な存在であるがゆえに、人の気持ちが顧みられないかのように感じられることは当然あるけども、それは神様や山よりもちっぽけな人の視点であるがゆえにそう感じるのだという話で、神様が自身の偉大さを述べ挙げるシーンはまさにそのことを想起させてるわけでしょ。


つまり「神と人の間には絶対的な格の差があり、それゆえ人は報われないことについて神を責めてはならない」と言っているのであって、もしこれをビジネスシーンに当てはめるなら、「部下を従属させたいのであれば、上司は絶対的な格の差を見せつけなさいよ」ということになるかと。対偶を取るなら「力量の無い上司は部下を従属させられなくても不思議ではない」みたいな感じにるのかしら。なんだ、当たり前のことじゃんw


まあぶっちゃけ、上司と部下の関係なんて単なる役割分担なんで、神と人の関係になぞらえるのは不敬もいいとこ、つかどんだけ上司を絶対視してるんだっていう。