劇場版なのは感想


今日は魔法少女リリカルなのは The MOVIE 1stを見てきました。しかしパンフレット売り切れで買えんかった。ちょっと調べてみたら、いろんなとこでパンフレット売り切れになってて、増刷・再入荷の予定まであるようで、かなり盛況みたいですね。帰り際に雨が降り出してめちゃくちゃ寒くなるし、別の日に行けばよかったかも。
以下ネタバレあり。




これは普通に傑作。個人的になのはやそのファンに対して、今までは「なの破産m9(^Д^)プギャー」くらいに距離をとっていたんですが、その私に、今回の劇場版はBD出たら買ってもいいかな〜とまで思わせるレベル。


内容としては無印TVシリーズの物語をまとめたものになるんですが、全12話の内容をうまく2時間ほどの尺に収めています。戦闘シーンだけでも、初めての変身と戦闘、フェイトとの初戦、練習を積んでの再戦、クロノ君の乱入、7つのジュエルシード戦、なのはvsフェイト最終決戦、庭園への突入と、かなり多いんですが、これらを入れた上でさらに、回想シーンやらキャラ同士の対話やらがしっかりと盛り込まれており、「え?これ本当に2時間の映画だったの?」と思わせるほど濃厚かつ緩急の効いた内容になっていました。もちろん、この映画で初めてなのはを見た人でもきちんと物語を理解しその醍醐味を味わえる構成です。特に、前半はなのはの心情を中心に、後半はフェイトの心情を中心に描くことで、キャラの想いがこんがらがることなく視聴者に共感を呼び起こすのはうまい構成だな〜と思いました。


あえて不満点を挙げるとしたら、まず日常シーンの作画がちょっと悪かったこと。劇場版Fateが全編にわたって超絶クオリティだったことに比べると若干見劣りしてしまいますね。せっかくの映画なんだから、こういうところは作り込んで欲しい。
なのはvsフェイトの2戦目とラストバトルとの展開に、あまり差を感じないというのもある。空戦機動でシューターとランサーを撃ち合うドッグファイトから、正面向き合ってのバスター撃ち合いの流れまで酷似していて、違いはファランクスとスターライトブレイカーを使ったかどうかくらい?あまり絵的に差を感じないというか。せっかくユーノ君やアルフといったヤムチャ役がいるんだから、もうちょっと説明セリフ的なものを混ぜて、高度な戦いをしてるんだぜ的な雰囲気を醸し出したほうがよかったかも。
欲を言うと、あそこまで回想で魅せるのなら、真相を知ったリニスがどういう想いで最後までフェイトを育て上げたのか、それを達成したときどのような最期を迎えたのかも描いてくれるとなおよかったんだけど、まあ尺があるからね、しょうがないね。
全般的にアリサやすずかとのやり取りを淡白にしすぎてる気も。なのはがアースラに行ってる間の不在は周囲からどのように納得されてたのかとか、アイコンタクトだけでアリサは納得したんかとか、アルフをアリサ邸から連れ出すのはどうやったのかとか、1シーン2シーンでいいから説明があってもよかったように思う。いや本筋じゃないからこれもしょうがないんだけど。


とは言えこれは本当に素晴らしい映画だと思います。まだ見てない人はぜひとも見るべき。