ねこなのー感想


今日は上映初日のイヴの時間を見てきました。ニコニコ動画での第1話配信から追いかけていた私としては、大スクリーンで見れるのと新作カットが見れるのとで居ても立ってもいられなかったわけで。つかニコでの配信開始からまだ1年経ってないのか・・・そのことが驚きかも。
とりあえず言っておきたいのは、2ちゃんねるのスレでわざわざ「最近は萌えアニメばっかでつまんね〜よな〜」とかクダ巻いてる人は、まずこれを見に行ってから言え。第1話だけ無料配信中だから、見て気に入ったらぜひとも劇場に足を運んで、「こういうアニメにもお金が入るんだ」「むしろ萌えアニメ以外のほうが売れる」と製作サイドに意識させるべし。


初回放送ではなかったので舞台挨拶は見れませんでしたが、劇場ではタンブラー購入者に無料でイブレンド1杯がふるまわれてたので飲んでみた。けど、コーヒーの味とかわかんねぇ(アホス
パンフレットは値段の割に薄めだけど、割と重要な情報がいろいろ載ってるので、見に行った人は買ったほうがいいと思われます。パンフレット繋がりで、こないだ見に行って買えなかったなのはのパンフレットも回収してきたり、あんま関係ないけど。


以下ネタバレ


超面白かった。既に配信されてる全6話を再編集し新作カットを加えた、単にそれだけなんだけど、やっぱ面白い。
ひとつには、配信されてた元々の話が面白くて何度見ても「いいなあ」というところ。5話のリクオのピアノ演奏とか6話のマサキの告白とか、何度見ても感動するわマジで。そういうシーン萌えのような要素を抜きにしても、伏線の繋がり方とか個々のキャラの言動の整合性というか説得力(役者さんの技量によるところも大きい)みたいなのが非常に巧く描かれているので、見てて物凄く腑に落ちるんだよね。それでいて、物語の大枠としては劇中世界での大きな進歩とか皆がハッピーになる大団円とかいう終わり方ではない、安易に腑に落ちるような結末にはなっていないため、ちょっとホッとしてちょっと切ないような、とても絶妙な視聴感を与えてくれるので、何度見てもいいと感じるのでしょう。
もうひとつには、新作カットは尺が短いながらも、6つのエピソードの背後で起きている事象(サミィにも特別なバックグラウンドがあるとか、イヴの時間は単なるグレーゾーンの店では無くもっと大きな流れと繋がった特別な場所であるとか)を垣間見せることによって視聴者は今までとは少し異なった視点で6つのエピソードを再確認することができ、そこに通底するメッセージのようなものがより浮かび上がってきているような、そんな感じ。
なかなか飽きのこない麻婆豆腐にちょっと花椒を加えたらもっと美味くなった的な(たぶん違う


この劇場版を最後まで見て、EDとかエピローグとか、あるいはパンフレットとかで解ったこともあるので、今またもう1回見たとしても、また新たな発見というか見方ができると思います。いや〜何度見ても面白い作品ってのは、本当に嬉しくなっちゃうね。


というわけで、早くBDなりDVDなりを出してください。それか続編でもいいです。お願いします。