ブレイクブレイド第一章感想


今日はブレイクブレイドを見てきました。
あれだけ宣伝打ってるのに、現時点で東京での上映が一館しかないのが謎。もちろん見ようと思っていた回が満席だったので、仕方なく次の回にして、空いた時間に池袋のデニーズに寄ったんんですが、女の子率が高くて気後れしました。んでもフレンチシュクレ食べたけどね。
しかしブレイクブレイドという邦題の下にBROKEN BLADEという英題が書いてある違和感。それなら邦題もブロークンブレイドでいいじゃん、とか思うけど、原作がそういうタイトルだから仕方ないのかな。
内容としては、王道なロボットモノ。全6章構成ゆえか、1章あたりのチケット代が1000円なのはありがたいけど、それでも時間の都合つけたり映画館までの道のりとかを考えると(そもそも上映館が少ないからねー)、この内容ならDVDレンタルとかで見ればよくね?という印象。
以下、ネタバレあり。




主人公が保志、ライバルはかつて別れた友だという時点で種を思い出さずにはいられませんが、まあそこはよくある設定だからね。


異世界を舞台にした物語では導入でいかに世界観を説明するかがけっこう難しい気がするけど、大きな部分は最初のナレーションでかいつまんで説明してしまい、細かいところは劇中描写でほのめかす、という方法がうまくいっていたように思います。主人公の初戦までの展開はかなりよかったかと。


肝心の戦闘シーンは、ゴーレムの重量感がうまく描写されているので、ロボットの陸戦系アクションが好きな人にはストライクなのではないかと。設定画のレベルではメカデザインあんまカッコよくないなあと思ってましたが、動くと全然違うとゆーか、アニメとは動きで魅せるもんだなあとしみじみ。
ただ、主人公機がチート性能をうかがわせているのと、ライバルの技巧が卓越してるくさいので、次章以降の戦闘がそれこそ種っぽくならないかどうかだけは気になるところ。あと、初起動時の石英ぶちまけ演出は、いかにもCGで作った感がアリアリなので、飛び散る石英の粒をもっと細かく少なくしあたかも本体がキラキラ光ってるかのような見せ方にしたほうがよかったかも。


それ以降の展開としては、なんかテンポ悪かったような。ライバル部隊の休息中の描写(つか、花澤と甲斐田のやりとり)とか冗長に感じたし。原作に忠実にってことなのかもしんないけど、劇中の状況的には初戦が終わった後ながらも未だに緊張状態は続いているわけで、先の展開を知らずに見てる側としては「次はどうなるどうなる?」ってシリアスなテンション維持しつつ見てるとこで、ギャグシーンっぽいものを挿入されても「さっさと話を進めろ」と思ってしまいます。
主人公サイドも同じですね。主人公とヒロインのテンプレ過ぎるやりとりとかウザかったし、ヒロインのサービスシーンとかむしろいらない。そう感じてしまうのは、私自身が重度のオタクでそういう描写に辟易してるからってのも原因としてありますが、同じテンプレ的描写にしても他作品にてニヤニヤさせられることもあるのを考えると、やっぱ見せ方が下手かな(あまりにテンプレに忠実すぎてキャラの個性が感じられない)と思います。


物語としては、入手した未知の兵器をいろいろと調べつつ実戦にも投入して劣勢を挽回していく展開、というのも一つの王道ですが、ここ最近はそういう内容の大作はなかったので、見続けてみようかな、という気にはなりました。ただ、国王が死んでまさに種のような展開になっていくのが見えているので、キャラクター間の愛憎劇とか見たくねーなーという気分でもある。次からは本当にDVDレンタルだけで見ようかな。