デニーズ流


遅ればせながら、デニーズのけいおん!!タイアップメニューを食べてきたよん。


ここ数年は「流用可能なパーツの組み合わせで大半のデザートメニューを構成する」ってのがデニーズの方針のようで、例えばこのミルフィーユパイも板状のミルフィーユと中央の特製クリーム以外は他のメニューと共用のパーツになってます。こう書くと「じゃあミニパルフェだろうがスープ仕立てだろうが同様のパーツで組まれてるんだから味いっしょじゃね?」と思ってしまうかもしれませんが、そこがそうはならないのがメニュー開発者の工夫の素晴らしいところ。ミルフィーユパイにはミルフィーユと特製クリーム、ミニパルフェにはヨーグルトとストロベリーソース、スープ仕立てには特製シロップがそれぞれ固有の要素として加えられているため、驚くほど3者3様に異なった味になっているのですね。
ただそのかわり食べ方で気を付けなければならないところがあって、それは個々のパーツをバラバラには食べないこと。逆に言えば、各パーツを少しずつスプーンで取って、それら全てを同時に口に入れるようにして、必ず複数のパーツの味が同時に広がるように食べるのが、一番おいしい食べ方になります。前述のとおり共通のパーツが多いのだから個々のパーツをバラバラに食べたら当然どのメニューもほとんど同じような味にしかならないわけで、にもかかわらずこれらが個別のメニューとして提供されているということは、裏を返せば「バラバラにではなく、その組み合わせで味わえばメニューごと別の味」というコンセプトが見えてくる。いずれのメニューもそのコンセプトに沿った調味がなされているはずだから、そのコンセプトどおり、パーツを混ぜて食べたときが一番おいしくなるよね、ということです。


これから食べに行く人は、そのへんも意識するとよりおいしく味わうことができると思うので、ぜひともお試しあれ。