井上△


角川書店次回のTAFへの参加を見合わせるそうな。しかもその理由は今回の条例の件など都の姿勢に納得がいかないと明言した上でのこと。都はTAFの主催に加わってアニメ振興を謳いながら、他方で今回のような規制を進めるというのでは、アニメの持つ文化的な側面など一切無視して税収に繋がる金づるとしか見てないも同然ですから、その文脈での参加見合わせは抗議方法として筋の通ったものです。
今までは「規制反対運動は作家やファンをはじめとした有志の活動が主で、アニメや漫画やゲームに携わっている企業が消極的で動いてくれない!」みたいな批判が少なからずありましたけど、今回の条例で出版労連などをはじめとする業界団体が動いたのに続き、ここへきて、角川書店という大企業が、企業活動を伴う形で規制反対の意志を明確に示した、というのは非常にありがたいことですね。ここまでこれたのも、ネットなどを中心に表現規制に反対の声が高まって、企業側も「企業としてそのように主張してもいいんだ」との認識を持てる空気が醸成されてきたからかもしれません。他の企業も、できることならこの流れに続いて欲しいところですが。
どんどん声だしていきましょー。