魔法少女まどか☆マギカ感想


いや〜個人的にはいい最終回だったと思うけど、賛否両論ありそうではあるなあ。まあまだ見れてない地域の人もいるので、細かい話をするのに以下ネタバレありで。



 

 

 

 

 

そもそもラストの展開がわかんねーよ、という人もいるようなので、自分の認識に近い内容のコメントを抜粋。
 


584 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2011/04/22(金) 05:19:00.42 id:SBoV96010 [7/11]
改変世界


魔法少女はSGが濁ると消滅する→魔女が生まれない(曰く円環の理)
代わりに魔獣が存在、魔法少女は魔獣を狩る→落とした結晶(?)を利用しSGを浄化、濁った結晶はQBさんがエネルギーとして回収
マミさんはこれまでと同様に魔法少女化、魔女(シャルロッテ)がいないので生存
杏子も同様に魔法少女化、魔女(オクタヴィア)がいないので生存
さやかも上条の腕を直して魔法少女化、魔女にならずに消滅
上条と仁美はくっつく←許さない
まどかは存在しない


あってる?


598 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2011/04/22(金) 05:21:28.07 id:LqX/s5920
>>584
あと魔獣は魔女に比べて感情エネルギーの搾取効率が劣るってとこか


600 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2011/04/22(金) 05:21:33.96 ID:Ju+Rrq1d0 [22/28]
>>584
あってる

カオスな情報置場:【ネタバレ注意】『魔法少女まどかマギカ』完結

 


7. 名前: 名無しさん 投稿日:2011/04/22 (金) 12:57
Cパートのアレは魔女化したのか?
全ての魔女を消し去るってまどかの願いはどうしたんだ?


8. 名前: 名無しさん 投稿日:2011/04/22 (金) 13:08
魔女になりそうだったから最後まどかが迎えにきたんじじゃないかな?んで、最後リボン落ちたのはほむほむが消えた事の暗喩じゃないかな


9. 名前: 名無しさん 投稿日:2011/04/22 (金) 13:38
※7
魔女化する前にまどかが消滅させる世界だから、
ほむらの魔女化はありえない。
ソウルジェムが濁りきって魔女に変わる前に
まどかがお迎え→最期に逢えたね。

『魔法少女まどか☆マギカ』11・12話感想まとめ いい最終回だったね - かくれオタのブログ

 

で、賛否両論の否ってのは、「予想してたけどやっぱルール改変を行なうオチはご都合主義すぎて好かん」ってのと「どうせご都合主義にするんなら、全員復活・誰も死なない・魔法少女なんていらなかったんや、くらい振り切れろよ」という、全く真逆のベクトルの意見があるかなと。
1つ目の意見については、確かに、まどかは何らルール改変を行なうことなく単なる一魔法少女となってワルプルギスの夜を倒す、どんなに辛い運命でもその中で戦っていく・あがいていくよ、という「配られたカードで勝負するしかないのさ」的な現状肯定ENDもありえたとは思うけど、ここに至るまで魔法少女が退場するたびその名誉を踏みにじるような展開を仕組んできた脚本なだけに、そういう本当にごくわずかな救いしかないようなストイックな結末にしてしまうと、虚淵シナリオに慣れていない視聴者の大半は憤死してしまうでしょうw何より、ワルプルギスの夜すらも救済する実際の最終回と比べると、彼女を当面のラスボスと位置づけてフルボッコにするような展開は酷く陳腐なようにも思われます。
2つ目の意見については、こちらはむしろ救済過多な展開ですが、安易に全員を救って何も失われない結末にしてしまうと魔法少女たちが苦しんできた経緯が途端に軽薄になってしまうので、これまた難しいでしょう。というか、少女たちが命を引き換えにした願いだからこそ掛け値なしに尊いのだ、ということを描きたかったのであろうと推察されることから、なんでもかんでも救ってしまうことはかえってその願いの尊さを貶めることになるので、そういう結末は最初から選択肢に無かったでしょうね。


52 渡る世間は名無しばかり :2011/04/22(金) 04:29:17.90 id:db824ryG
ベタでももう一回ループして全員生存でワル倒して欲しかった
まどかの願いはQBに感情与えるでさ

http://alfalfalfa.com/archives/3047446.html


こういう意見に賛同する人が多かったけども、「それができたら苦労しねーよ!」ってのを念押ししたのが第10話なわけで。それにこれもまた前述の現状肯定ENDと大差ない(当面のデカい敵を倒しただけ)から、クライマックスとしての爽快感はあるけど何一つ救われない終わり方(全員いずれ魔女化)になっちゃうし。続編は作りやすそうだけどなw
結局、描きたかったテーマに照らして、ちょうどいいご都合加減がこの最終回だったってことで、自分はかなり良かったんじゃないかと思ってます。


キャラ個別の人気も高かった本作ですが、ラストまで見るとほむまど派大勝利?まどかはほむらの想いを知ったうえそれに応えてくれたのはでかいよなー。まあその後、ほむらはまどかが去ったことを受け入れるのに時間がかかったっぽいけど、最終的には見えない絆っぽい関係になって、最期はまたまどかに再会できたわけだからね。
しかし「今回の周回で初めてまどかが魔法少女に変身したと思ったら神様になっていた・・・何を言ってるかわからねーと思うが」展開にしろ、まどか無限シルエットにしろ、ここにきて登場したほむら第三フォーム(リボン&弓)にしろ、君ら最後までいろんな隠し球を持ってて視聴者を飽きさせなかったのは偉かったぞw個人的な好みで言うと、最終回でほむら第三フォームみたいなのが出てくる展開って、後日談としての時間の経過やその後も時間が流れていく感じがしてすごい好きなんだよね。


さやか1人だけが復活できなかったことについて、かわいそうと感じる人も少なからずいたようだけど、これは劇中でまどかも言っているとおり、そもそもさやかの運命は「上條君を治すか」「自分が生き延びるか」の二択しか無く、前者を選んだことをまどかは尊重し、さやかもその二択しか無かったことをここで認識したうえで改めて(前者を選んだ)自らの選択を肯定したわけだから、当人としては幸せだったのだろう、ということじゃないかな。後者を選んだとしてその先にそれなりの平凡な幸せがあったはずと視聴者である我々がいくら妄想したところで、さやかにとっては前者を諦めるほどの価値は無かった、ということでしょう。
まあその二択しか残されていないよう仕組まれた脚本が憎い、という感想はあるかもしれないけど、おそらくこのラストを持ってくるために逆算してさやか周辺の事情が組み立てられていて、その意味じゃ必然的な結末だったのではないかと。何のためにかと言えば、それはまさに命と引き換えの願いを尊重するという神化まどかの意志を明確にするためでしょう。この役割はポッと出のモブ魔法少女には担えない(名実ともに殺されるために登場させたキャラという位置付けになってしまい、ご都合主義的で軽薄になってしまう)から、まどかの親友という立ち位置のキャラを何話もかけて丹念に描き、その最後に願いと命を天秤にかけさせ前者を選ばせることで、その願いがいかに尊いものかが強調されるっていう。また、まどかにとって間違いなく大事な人がそういう決断を下したことについてまどかが肯定的であるという姿を描くことで、まどかが単なるご都合主義の救済マシーンではなく、少女たちの願いをこそ尊重し守りたいのだということをハッキリさせてるわけですね。えげつねぇ脚本だなw


最終回でワリを喰ってるのはどちらかというとマミ&杏子だと思う。宇宙が再編されたことで「もう何も怖くない」も「ひとりぼっちは寂しいもんな」も正史の上では無かったことになってしまったわけで、ちょ〜っとそれは残念な気がするんですよね。マミられないマミさんなんてマミさんじゃない!とか言うとどっかからティロ・フィナーレ(物理)が飛んできそうですけどw
まあ、散り際の美しさを見せたキャラが生存ルートに入ったことでその美しさが無かったことになるのは世界改変モノには付き物と言ってもいいですが、できれば再編後の宇宙での話として二人に何か見せ場を用意しておいて欲しかった気はする。「さやかと友達になれた」という杏子のセリフを信じるなら、彼女は再編された宇宙でも正義の魔法少女としての志を取り戻したのかもしれないし、さやかの消滅に錯乱しなかったマミさんも、仲間ができ魔女化という縛りも無いため本当に「何も怖くない」の境地に達してるのかもしれない。そのへんもうちょっと掘り下げてくれればなあと思いますが、もう終わっちゃったしその役目は薄い本が引き継ぐしかないのね。マミ杏が熱くなるな(なるのか?


作品を通してのテーマ性って点については、Cパートのメッセージに書かれてる内容からして「あなたは孤独じゃないよ」ってことなんだろうけど、それって劇中世界にまどかがいることを知っているから劇中世界ではそうなんだろう、レベルの話で終わっちゃうような気がするんだよね。ってのは、劇中ローカルな魔法少女ルールの下で神化まどかが生まれているわけで、それを何らかの寓意として捉え現実世界の認識に適用するのは難しいんじゃないかなと。まあ自分でアイドル声優とかとなぞらえてたりもするけども、普遍的なテーマとして何が言いたかったかっていうのはさほどハッキリしてないように思う。
「この世界にもまどかはいるんだよ!いつも俺達を見てるんだよ!」みたいに信じられるほど没入していれば、それこそ神様的な位置付けで常にそばにいる存在としてみなすこともできるかもしれない。まさに、まどか様がみてる世界だけど、それもやっぱ神化まどか発生の経緯からすると、実際に魔法少女ではない我々にとってそれほど強い信仰を抱けないよねぇ。
単に自分の読解力が低いだけかもしれないけど、でもまあ、そういう普遍的なテーマ云々は別にしても、良質の物語であったことは確かで、とても楽しませてもらいました。