Mk.2出撃


今日は武装神姫バトルマスターズMk.2の発売日だったわけですが。自分もコナミスタイルから届いたコンプリートセットを開封して早速やってみたんだけど、前作とはまた違った意味で不満のあるゲームだなあ、というのが今のところの感想。


そもそものソフトウェアの内容として、「前作の続き」ではなく「前作まるまる+前作の続き」、という構成になっていることには賛否両論あるでしょう。前作が事実上の有料β扱いになるわけだから前作の購入者にはあまり気持ちのいいものではないかもしれないけど、今回から武装神姫に触れる人たちにとっては敷居が低くなるのでよいという面もある。せめて前作からセーブデータを引き継いだユーザにだけちょっとした特典があるとかにしておけば、妥当な落としどころになったんだろうけど、残念ながらそれは無かった。
まあ個人的にその部分は割とどうでもよくて、一番気になってるのは前作からのDLC引継ぎの不親切さなんだよね。PSネットワークで提供されるDLCの仕様上か何かの技術的な事情で、前作のDLCをそのまま今作に適用することができないから、前作のDLC購入者には今作における同じDLCの無料ダウンロード権を付与する、という形によって実質的に前作で購入したDLCを今作でも使えるようにする、という施策はまあいいとしても、その場合にキモとなる今作のDLCリリースが遅すぎる。普通に考えれば、その方法でユーザにDLC引継ぎをしてもらうなら、本体の発売と同時に、前作用DLCと同じ内容の今作用DLCが全て配信されるべきだけど、実際には素体の配信のみで、武装の配信は後日ってなってるんだよね。そして少なくとも来週の配信ぶんにも影も形も無いと。前作からのシームレスな続編という位置付けなのに、こういうDLC配信スケジュールのせいで、前作で愛用してた武装を今作で使えるようになるまで待たされるってのは、非常にストレスを感じる。もともと安い買い物じゃないし、愛用の武装の配信を待たされる間にゲームを進めるには(愛用ではない)武装セットをわざわざ組みなおさせられたりするわけだし。
な〜んかこう、ユーザがどういうふうにこのゲームを楽しみたいのかって部分について具体的なシーンが想定できてないっぽいんだよね。前作にメディアインストールが付いてなかったがためにプレイアビリティが著しく低かったってのもそういうことだろうし。加えて、2ちゃんねるあたりではフリーズを起こすバグもいくつか報告されてるっぽいし、もうちょっとちゃんとした体制でやってほしいわ。


まああんまり悪いところだけあげつらってもしょうがないので、良いところも挙げておくと、前作の問題点として指摘されていた部分については改善しようという意志は見られる。ロード時間の短縮のためにメディアインストールを実装したり、ゲームバランス調整のためにターンの性能を下方修正したりね。ただまあそこは本来最初からやっとけって話でもあって、そういう意味じゃ前作というマイナスからのスタートから、これら問題点の修正を経てようやくまともなゲームに近付いたって感じではある。
それでもまだ前述のバグの可能性やら、また別の理由でゲームバランス崩壊してる可能性もあるので、最終的な評価はもっとずっと悪くなることもありえますが。


個人的に掛け値なしで嬉しかったのは、3Dモデルがブラッシュアップされていたこと。全ての神姫の3Dモデルを確認したわけじゃないけど、少なくとも今回のハウリンの3Dモデルはガチでかわいい。そこだけは素直に評価できる。