滅亡レシピ


致死性の高いウイルスを空気感染するように変異できちゃったっぽい研究成果を公にすべきかどうかで今もめてるらしい。
実験系の論文ってのは、そこに報告された現象の再現性が非常に重要で、同じ環境で同じ過程を踏めば同じ結果が得られるということをもってその報告の正しさが担保されるわけですが、しかしこのケースの場合その実験内容の記述を詳細にすればするほど、それを参考に第三者にも危険な生物兵器を製造することが容易になってしまうという社会的影響がデカいということですね。論文としての正確さを求めるほど悪影響が大きくなってしまうというジレンマ。
これを機にこの手の研究発表についての何かしらのガイドラインが策定されればいいと思います。しかし最悪の場合、どっかでテロを企ててるグループがこの研究者を誘拐して拷問にかけたら*1世界が終わるような気がしないでもない。

*1:もしかするとそういうことがありうるということも本人は覚悟の上で研究してたりするのかもしれませんけど、家族ごと誘拐されて目の前で家族を拷問にかけられたりしたら、と考えると・・・