一億総容疑者時代?


違法ダウンロードを刑罰化しようとしてる人達は、インターネットの仕組みが分かってない素人さんなのかな?ブラウザでリンクを踏むとき、そのリンク先が違法にアップロードされたコンテンツであるかどうかは踏んでみるまでは確証がないわけだから、誰もが違法にアップロードされたコンテンツをうっかりダウンロードしてしまう可能性がある。そうなると違法アップロードされたコンテンツと知ってダウンロードしたかどうかが問われるわけだけど、そんな誰もがうっかりでやりそうなことについていちいち警察に質されなければならないのは市民生活の阻害に他ならない。さながら「外を歩く際に、故意に蟻を踏み潰したら逮捕だからな」と言われているようなもの。
そもそも、違法ダウンロードが露見するのはコンテンツの違法アップロードが確認された後のことになるんだから、つまり違法アップロードが摘発されたオマケに違法ダウンロードも摘発できるに過ぎないわけで、それなら無辜の市民の利便性を損なってまで違法ダウンロードさえも刑事罰化するよりも、違法アップロードだけを粛々と取り締まっているほうが権利のバランスとして適切なんじゃないの?まさか刑事罰化による違法ダウンロードへの抑止力を期待するためだけに、一般市民のインターネット利用が常に警察の取調べの可能性に脅かされるのを是とするとか言うんなら、完全に我欲の主張なので正当性なんて無いと思うわ。