親が苦


大阪維新の会の市議団の出した条例案に非難ごうごうの件。既に指摘がいろいろとあるとおり育て方が悪いから発達障害になるというのは医学的に誤りなのであって、そのような誤解を前提とした条例を敷こうというのは問題が大きすぎる。その背景にあるのは親学とかいう教育論だそうだけど、こういう「親がしっかりしてさえすれば子供は“正しく”成長する」みたいな考え方が一定の支持を集めてしまうのは、自身のケースにおいて“幸運にも”子供が“正しく”成長できた人間の思い込みが大きいと思うんだよね。でも実際には子供にとっての困難が(発達障害のように)必ずしも親が原因ではない場合も多いことを考えれば、そういった困難を抱えることとなった子供の保護者をまるで保護者失格であるかのように抑圧することにしかならないんだから、こんな考え方を広めても何もいいことはないでしょ。その不安に付け込んで金儲けしようという輩でも無いかぎり。