お願いの仕方も知らない


「書き込み消せって言ったのに消さなかった」って警察が2ちゃんねるに怒ってる件で、その削除依頼は5000通以上のメールによってなされていたとかいう続報。
そもそも2ちゃんねるは削除依頼の窓口として専用板を用意してるわけだから、そっち利用すればいいのに、とか思うけど、実際に削除依頼メールを出してたIHCはどうもそれに合わせるつもりはない様子。「メールでしか依頼しちゃいけないことになってるから」ってのはいかにもな御役所対応だと思いますけど、法的な拘束力の無いお願いをするにあたって自分達の都合優先で市民の側に合わせない、というやり方では、無視されても仕方ないのでは?それを「5000件も無視してる!ムキー!」とかマスコミ通して喚いちゃうのは、高圧的な職務質問を通行人にやろうとして拒否られて勝手にキレてるようなもんじゃね?


だいたいメールで連絡って、メール受け取った側にはその内容が真正であることを確認する術があるのかいな。例えば私のとこに、差出人を警察として「お前のブログの記述に違法な内容が見受けられるから消せ」というメールが来たときに、それが嘘か本当か確認できるのかね?折り返しの連絡先が書いてあったとしてもそれすらフェイクだったらダメだし。職務質問において警察手帳を提示することで身分を明らかにするように、ネット上での問い合わせでも「警察である」検証可能な手段が必要なんじゃないのかと。
だから、警察は「俺達の命令なんだから消せよぉ」とか言う前に、せめて「警察から削除依頼を送る際にはこのような手続き・形式に則っており、その真正性はこのような方法で確認できます」くらいのことは広く周知したほうがいいんでないの?今後もどんどん市民のインターネット利用が増えていくんだとしたら、市民全体にそれを知らしめておくことは、本件に限らず、余計な混乱を避け違法情報の削除を円滑に進めるために重要でしょ。