犯罪行為のうえ効果も無さげ


違法ダウンロード罰則化が成立したことを受け、Anonymousが抗議行動としてサイバー攻撃を始めたとか。
なぜAnonymousがこの問題に躍起になるのか不思議に思う人もいるかもしれないけど、その背景には権利保有企業(≠クリエイター)による既得権益温存のためインターネット利用を制限しようという政治的策動の国際的潮流があって、今回の一件もそれに連なる事例だと認識されたからでしょう。


ただ、このやり方には問題があって、既にいろいろと批判も集まってますが、わかりやすいところではまず「違法な方法で訴えても聞く耳は持たれない、それどころかよりいっそう反対者=犯罪者というレッテル貼りを助長するだろう」ということ。加えて本件では特に「そこそこインターネットを利用する者ならAnonymousによる抗議行動によって啓発されるまでもなく問題とされた法案については(どう考えるかは別としても)知っているだろう」「にもかかわらず議員達は法案を通した=彼らはインターネットについて詳しくなく、またインターネット上での意見や事象にも興味が無い」すなわち「今回のようなインターネット上での抗議行動は本当にそれを知ってほしい・知るべき人々には届かないだろう」ということが言える。他の国ではどうか知りませんが、少なくともここ日本では、Anonymousによる抗議行動が無視される程度にはインターネットの影響力が低い・軽視されている、という実態だけが燻りだされる結果に終わるのではないかと。


しっかし霞ヶ関と霞ヶ浦を間違えて攻撃しちゃうとか、Anonymousも意外と抜けてるなあと思ったけど、これはあれか?ドジッ娘属性アピールで中間層を取り込もうという策略か?