捜査という名の暴行でしょ


PC遠隔操作事件で、警察は、被疑者の母親に「被疑者と縁切り」させる調書の署名をさせようとしてたらしい。おそらくはこうして作った書面を被疑者に突きつけて心理的に孤立させ自白を促そうということなんだろうけど、たとえ被疑者が真犯人だったとしても、こういう捜査手法は認められるべきではないよね。
そもそも、被疑者(あるいは真犯人)とその家族との関係については、警察が何かしら干渉できる権限なんて何も持ち合わせていないわけで、いったいどういう了見でこういうことをするのか。このような調書を求めること自体が家族への精神的ダメージになりかねず、多分に人権侵害的だし、それを気に病んだ被疑者が虚偽の自白をしてしまいかねない。というか、実際に本件で冤罪だった人にもそういう自白誘導をしていたとのことなので、警察は自身の捜査手法が冤罪を生んだことについていっさい反省の無い様子も伺えますね。
取調べの全面可視化はもちろんですが、こういった捜査手法を厳しく糾弾し警察関係者を処罰できる公的機関の設置が必要なのではないかと。