ハイきました〜


安倍政権が発足して以来、いずれ来るだろうなと思っていた児童ポルノ法の改悪について、いよいよ来るらしいとの報道が出たようで。観測気球なのかもしれんけど、安倍政権であるかぎり、まあ遅かれ早かれ来ることでしょうからね。
公案がこれまでのままなら、論点も以前のままのはずで、つまりは単純所持の刑事罰化と架空表現の規制です。未だに誤解されてることがままあるんだけど、単純所持刑罰化のほうは表現の自由の問題ってよりも冤罪の温床としての危険性がはるかに大きいので、そこのところ勘違いなさりませぬよう。このへんのことについては参考になるまとめがあったので是非ご一読をば。その意味じゃ、オタクだけでなく、広く国民全員に降りかかってくる問題のはずなんだけど、なぜかマスコミは報じない。
つか、マルウェアやウイルスによって無辜の市民が陥れられる危険の実例として、PC遠隔操作事件がこれだけ騒ぎになっているのに、相変わらず児童ポルノの単純所持を刑事罰化するぞ〜とか息巻いている規制推進派議員ってバカばっかりなんですかね。


現行法の運用では、AKB48の河西の写真集の件で、立件しないとかフザけたこと言ってる警視庁さん。前に指摘したとおり、児童ポルノの製造過程が被写体児童にとっての人権侵害にあたるというのが児童ポルノ禁止の思想なんだから、配布を取りやめようが罪は罪だろ、アホか。
結局これAKB関係で逮捕者が出ると「児ポ法って変じゃね?」みたいな国民感情に引き起こしかねなかったり、あるいはこの写真集の宣伝のため問題の写真を掲載した各新聞社にも累が及んで無用にマスコミの反感を買い児ポ法に批判的な論陣を張られたりしたら嫌だから、立件を見送っただけだよね。完全に警察の都合。やはり警察や検察も、なんだかんだ言って自分達の権益拡大のために児ポ法の規制範囲を拡大しようとしてるだけで、児童ポルノ禁止の理念なんてどうでもいいってのが露呈した感じ。
もし警察・検察関係者が、今後、児ポ法の規制拡大の必要性を説くようなことがあったら「でもAKB河西の件は立件しなかったよね」って言ってやろ。