無神経な事務屋ども


年金機構が性別変更した者に対しそれとわかるような基礎年金番号を割り当ててた件。
各レコードのIDが機械だけでなく人間によっても取り扱われるようなケースにおいて、そのIDの付番にある程度の規則性を持たせるような仕様はありうるとは思うけど、属性情報はデータベースから引っ張ってくるのが原則なはずで、人間が取り扱う上でよほど管理における必要性が高い情報でもない限り、IDに属性情報を埋め込むなんてことはしない。特にレコードが個人情報や機密情報を含むものなら、IDにはできるかぎり属性情報を含めない方向に努力するのが普通でしょ。
翻って本件では、なぜ「過去に性別変更した」という具体的な情報をIDに含めなければならないのか、管理上の必要性が全く見えないうえ、なぜそんなプライベートな情報を第三者にも公開されうるIDに埋め込むことに躊躇いがないのか、情報の取り扱いに関してあまりにも鈍感すぎるように感じます。
個人的にはマイナンバー導入には肯定的でしたけど、中央官庁下の公的機関でさえこの程度の認識で情報を扱っているのだとすると、マイナンバーが本格導入された際、こういう雑な扱いをされる事例が多数発生するのではないかと、懸念を抱かざるを得ませんね。