見るまでもなくNO!


劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 新編「叛逆の物語」のBD/DVDがリリースされたわけですが。ここへきて誰得の実写化ががががが。


公平を期すなら、きちんと出来上がったモノを見て是々非々に評価すべきところではあるんですが、こういう企画を提案したがる人って「推しのタレントを人気作の宣伝にぶっこんでうまくいったか/いかなかったか」みたいな雑な把握しかせず、たとえ「企画の方向性はともかく出来上がったモノは悪くないよね」みたいな評価であったとしても「このタレントぶっこんで正解だった」みたいな学習しかしなさそうなので、なまじ公平に作品として見て好評価を下したくないという想いがある。好評価した結果、勘違いしてただただタレントぶっこむだけの企画が蔓延するのは目に見えてるっつーか。
より一般化して言うなら「作品成立の過程が政治的に正しくない場合に、『それはそれとして』作品の出来栄えを好評価してしまうと、その政治的な正しくなさへの批判が希薄化ないし無効化されて、同様に正しくない作品制作が将来にわたって正当化されかねない」的な。実例を挙げるなら「ゼノグラシアは確かにSF作品として秀逸かもしれないが、原作の看板とキャラだけを利用して(原作とはかけはなれた)自分たちのやりたい企画を通した手口は許せない」とか「深夜アニメを現役アイドルの稼ぎ口として利用するのが常態化しかねない怖さがあったので、AKB0048が(作品そのものの好悪は別として)商業的な大成功を収めなくてホッとした」とか、そのへん。


アンフェアな態度であることは自覚してるんだけどね。こういうプロモーションをかけてる側が、必ずしも消費者側の機微について細やかに配慮してくれるわけでもないので、過剰気味に拒絶反応をして見せないといけないのではないかと思ってしまう。