かもして○すぞー

テレビなんかの汚染米の報道ではメタミドホスが強調され気味のようですが、ネットではカビ毒のアフラトキシンのほうが問題視されているようですね。ラットに0.3μgを70日間投与すると発ガン率100%らしいので、確かにすごい毒性を感じさせます。もちろんラットとヒトとは単純に比較できませんけど。
輸入米≒インディカ米なので加工食品として流通してるぶんが多いらしいですね。みりんとか米粉とか普通に由来を気にしないで使ってる場合がほとんどですから、知らないうちに既に口にしてる危険はかなり高いかも。
そもそも、米の自給率100%も可能なはずの日本がなんでこんな危険のありそうな米を輸入してるのかというと、羽田内閣のときウルグアイ・ラウンドの結果としてミニマム・アクセスという政策が行なわれたためらしいです。この施策は、それまで高い関税で守られていた品目についても最低限の輸入量を定めて、その量に達するまでは高い関税を課さないようにする、というもの。実態としては政府が主導してその規定量全部を輸入することを半ば義務的にやってきているみたいです。なんでわざわざそんなことしてきたかというと、そうしないと日本が国際的な貿易でハブられる(「輸出するばっかで輸入してくれない日本とは取引してあげないよ!」ということになる)から。
「輸出を守るために国民の生命を危険に晒すのか!」と考えたくなりますがそれは短絡すぎるというもの。いっそミニマム・アクセスぶんは輸入するだけしちゃってそのうちの汚染米は全廃棄すりゃいいじゃんとか思うけど、穀物高のこのご時勢に、捨てるための米を税金で買い付けるのも馬鹿らしいし、食糧難の国々からは非難も受けるでしょう。なかなか簡単にはいきませんね。
ちなみにアフラトキシンの生産菌であるAspergillus flavusも、もやしもんに登場してたみたいですね。“オリゼー フラブス”で画像検索すると、いくつか画像が見つかります。こんな愛らしい姿をしていながら自然界最強の発ガン性物質を生産するなんて、田中ぷにえとかドクロちゃんを彷彿とします。