産業のジリ貧

公取がアニメ業界に興味を持ったようです


とは言え、いかに中間搾取を削っても、数百人規模におよぶ人力仕事である事実は動かしようが無いわけで、元々の予算額を大きくできなければ、現状の薄給&過酷な労働環境はどうにもならんと思う。局側も「無い袖は振れない」わけでさ。二次使用料にしたって、大型の子供向け番組でもなければ、ヲタ向けのDVD・CD売上げがほとんどなんだろうし、下請けに満足に分配できるほど儲かってる商売じゃないのではないかと。これで不当に安い契約を取り締まるようになったら、たぶんどこもアニメに出資しなくなって滅びる流れになるんじゃないかな。


今のヲタ向けアニメのスポンサーはヲタ向け会社だけで固められてるけど、昔のように一般の企業がアニメに出資するような流れが作れれば、もうちょっと何とかなりそうな感はある。
ちょうどテレビCMの広告価値が下がってスポンサー企業が減ってるなんて話がある一方で、西又絵の食料品が飛ぶように売れてるという実態もあるわけで、例えば「アニメ本編の中に商品を登場させる代わりに広告料を支払ってもらう」みたいな新しい方式のスポンサー制度とか有望そうな気がするんだけど。DVDやネット配信に乗ることやヲタの従順な消費者ぶりから広告効果は広く期待できるはずだし、今だってわざわざ何かに似ているけど架空の清涼飲料水とか菓子類なんかが劇中に登場させてたりするんだし。


何かしら新しいビジネスモデルの登場が待望されるところですね。