八百屋長兵衛


801板への韓国の攻撃があったとか何とか。
バンクーバーでのフィギュア女子シングルの採点基準がおかしくね?ってな話がウェブを中心に盛り上がったのが韓国人の耳に入り、「八百長なんて言いがかりだ」とばかりに攻め込んだ場所が801板だったと。ああ勘違い。しかし腐女子はたくましいすなあ。


採点の疑惑に関しては去年のフランス杯のときに書かれた記事とか今回のショートプログラム後に書かれた記事とかがあるんでそちらを参照のこと。あとアンサイクロペディアの記事とかね。


まあ、点数がどうのこうの、メダルの色がどうのこうの、ってのはあくまでオマケで、浅田真央がオリンピックという大きな舞台で女子ながら3Aをトータル3回も完璧に決めて見せたってのは、後世に語り継がれる偉業でしょうし、人々の記憶に残る演技だったと思いますよ。
浅田真央の演技はそもそも得点の延びにくい構成だったのが問題だ、みたいな論調もあるようですけど、そこは点数獲得の上で不利になってでも技術的な高みを目指したいという本人の美学があるからであって、それは尊重されるべきでしょ。と言うより、それが反映されない採点基準のほうがどうなのかという議論にもなってるわけでね。事実、採点基準を考慮してか安藤美姫は4Sを積極的に狙わなくなったみたいだし。まあ柔道なんかでいうところの、本来の精神である一本を狙うのか、それとも勝ちに行くためにポイント稼ぎに走るのか、みたいな。
そう考えると、オリンピックの精神が素晴らしい競技を行なうことにあるのなら、採点基準の是非を議論するのとは別に、我々観客こそ(んな怪しげな採点やそれによって決まる順位などではなく;そもそもメダルレースだけに注視するのでは無しに)演技そのものの素晴らしさに目を向けるべきではないかと思います。