条例案再来?


6月に否決された東京都青少年健全育成条例改定案ですが、修正された内容で再提出されるのだとか。未だその全文が明かされていないので判断が難しいですが、漏れ伝わってくるところを聞くかぎりでは触法ないし反倫理的な性行為の描写はダメという基準になりそうなのだとか。
仮にそのとおりの内容なのだとすると、「触法はまだしも反倫理的ってのは誰が判断するんだ」とか「なぜ性行為だけに絞るんだ」とか、またまた謎な基準ですね。具体的に『僕は妹に恋をする』が「近親相姦だからダメ」とされてしまう基準なら、同性愛あたりまで“反倫理的”の適用範囲は広がりそうで、そうするとBLは一律規制対象にもなりかねないような気配。


つーかコレ、数年後には「性行為に限らず触法行為や反倫理的行為の描写も規制しよう」ってなって子供たちがガチガチの“温室育ち”へ囲い込まれるところまで目に見えるようですよ。ダークヒーローやアンチヒーローを主人公とする漫画やゲーム(賭博や裏社会をテーマとした作品に多い)は全て18禁指定にすべしとかになったら、業界は大打撃どころの騒ぎじゃないのではないかと。


これで修正案だって言うんだから、推進派はいったい何を考えているのやら。別に前回の案も「非実在青少年」という文言が問題の本質だったわけじゃないから、そこを削除したから問題ないなんてことにはならんですよ?むしろ今回の案のほうが別種とは言えさらに大きな問題をはらんでいそうだし。


そろそろまた各所への問い合わせ攻勢を始めたほうがいいかもしれません。