やっぱ札束はつえーなー


原発許可の取り消しを求める裁判でその訴えを退けた裁判官が、その後、原発メーカーに天下りしてたそうで。今になって振り返れば、安全性に関する審査をする行政、その審査基準を定める立法、そして審査が適切に行なわれているか判断する司法、その全てが原発推進の勢力に取り込まれていて、それを外部から批判すべき報道さえも金で買われてたっていう。その結果、こんな露骨なことすれば普通は癒着が疑われるからやらないだろうことを、実際にやっちゃって、しかしそれでも事故が起きるまではさほど批判されずに来たという事実を考えると、日本の腐敗ぶりと自浄能力の無さに頭が痛くなってくるね。
ネットの普及によりあらゆる人の発信が可能となり、あらゆる言論と情報がオープンかつフラットに検討されるようになれば、この種の有害な既得権益は全て白日の下に晒されるというようなことが期待されてきていたけど、技術的にも制度的にも社会的にも全然まだまだだって思い知らされます。そろそろお上にお任せの政治をやめるべき頃合いでしょうけど・・・。