NHKキャスターがコスプレw


そういやNHKの朝のニュースで初音ミクが特集されたんだよね。自分も生で見てました。ゲストとして来てた矢崎滋さんは「歌手って誰しも悲喜こもごもあって歌手を続けてるのに、それを“簡単に歌手になれる”って言っちゃうのは違和感」といった主旨のことを言ってて、その感覚は分からなくもないけど、ちょっとズレてるというか、その“今までの歌手”というのと初音ミクをはじめとするボーカロイドの違いがきちんと理解されていないというか。
ぶっちゃけ、不特定多数の皆に歌を聞いてもらうのにこれからは歌手を生業とする必要が無くなる、自分の歌唱力に自信の無い人は自分で歌わなくてもよくなる、ということが前提として大きいのは確かだけど、そのうえで、そういったコミュニティのアイコンとしても“ボーカロイド”という存在が機能することで興味ある人達が集まりやすくなり、オープンな利用規約のおかげもあって歌以外の創作も盛んに行なわれて、1人1人の提供する1つ1つは小さくともそれら全てがボーカロイドというジャンルで大きく括られるから、結果として、音楽を中心としながらも様々なコンテンツを包含した大きな(参加型でもある)ムーブメントになっている、ってのがいま起こってる事態なんじゃないかな。だから、既存の歌の業界といういわばレッドオーシャンに新たな歌手として初音ミクがやって来た、というよりも、既存の歌の業界とは異なるブルーオーシャンとして新たな音楽の楽しみ方・楽しまれ方を拓いたと捉えるべきで、今までの歌手と優劣がどうこうではなくて全く別のものなのではないかと。別にボーカロイドを無批判にもてはやすつもりもないけど、事の善し悪しは別として、音楽を中心としたエンターテインメントのあり方にパラダイムシフトを起こしつつある、というのは間違いないでしょう。
なんかNHKに取り上げられたことでいろんなところからお声がかかってるようだけど、変な取り上げられ方しないようにお願いしたいところです。