ちゃんとした刑


海外の刑務所が快適そうって話、頻繁に話題に上るけど、自由と時間が奪われること自体が刑の本質なのだと考えれば、収監される住環境の快適さを意図的に損なわせる必要は無いわけでね。
もし、こういう刑務所に収監されることを刑として軽すぎる、あるいは刑になってない、と感じる人が多いのだとすると、それは彼らの日頃の暮らしが、ここに収監されるのと同じかそれ以下の、希望の無い生活か不自由な生活をしてるということの裏返しなのではないかと。いま自分が自由であることに価値を感じていれば、いかに快適な暮らしであろうと監獄に繋ぎとめられるのは御免だ、と思うはずだからね。
前にも書いたけど、人々の暮らしがハッピーでないがゆえに、(それよりも相対的に)刑は苦役でなければならない!ってなっちゃうのは人情かもしれないけど、それならむしろ人々暮らしをハッピーにする方向で解決すべきなんじゃないかと思う。